夕刊からこんな記事を見付けました。
 こころに光を・・・

     母子に安心感与えてくれた教師

 昭和27年4月、私は横浜市立滝頭小学校へ入学しました。

入学してまもなく、担任の先生が変わったりして、
私は学校になじめない生徒でした。

授業に出ないで家に帰って来ると、母が怒って学校まで
引きずって行きました。

こんな事が何回となく有りました。

ある日、また担任が変わりました。
今度は川村先生といって、大きな声の明るく
元気のいい先生でした。

けれども私は学校になじめず、家に引き返したことがありました。
母はいつものように怒り、私を引きずって行きました。

すると、
校門に川村先生が立っていて、
私を強く抱きしめて「広田さん!もう大丈夫。
先生がいるからね」と言ってくれました。

その日を境に、私は授業に出ないで帰ることは無くなりました。

前の2人の担任が私にとってイヤだったわけではありません。
普通の男性教師でした。

私は、川村先生に「教師」というより
「母性」を感じたのだと後年思いました。

私にとって抱きしめられた事が、強い安心感に
つながったのです。
私の記憶の中では、母に抱きしめられたことはありません。

今思えば、私は愛情不足だったのだと思います。

母の話によれば、母もまた複雑な家庭に生まれ、
愛情不足を体験していました。

川村先生との出会いは、生徒である私に安心感を
下さっただけでなく、「不幸な人生を歩んでいる」と
思っていた母にも安心感を与えてくださったと
思っています。

「お母さん!和子さんのことは心配しないで、
私にまかせてください」と、
力強く優しい言葉を受けた母にとっても
川村先生は恩師でした。
               以上。

          
 今の時代にきっと「これ」も足りて無いのかも
 知れませんね。
 
 黙ってぎゅっと抱きしめてあげましょう!!!

 

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